
わが家のささ(父:Hadleigh Gucci 祖父:Hadleigh GoldenKing)
「ポメラニアン ハドレー」で調べてお越しくださったあなた。
さては、かなりのポメ好きですね?私もです!

ハドレーポメラニアンはブリーダーやドッグショーに出る方たちには有名ですが、一般的には知られておらず、ポメ飼いでも知らない方がほとんどです。
繁殖がむずかしく、値段も高額なため、ペットショップで販売されることはほぼありません。
この記事では、豆知識として知っておきたいポメラニアンの名門犬舎「ハドレー」、そしてハドレーと並んで世界的に有名な「チャオリア」を紹介します。



この記事の内容
ポメラニアンの名門 ハドレー犬舎

短いマズルと「でこっぱち」がハドレー系の特徴
ポメラニアンの犬舎で最も有名なのは、まちがいなくHadleigh(ハドレー犬舎)!
ハドレーはもともとイギリスで100頭以上の英国チャンピオン犬を生み出した犬舎で、約30年前、代表者の引退によって引き継いだのが、日本の五十嵐一公さんなんです。
ハドレー犬舎といえば五十嵐一公さん
わが家にある「ポメラニアンの飼い方」という本によると、五十嵐さんはこんな方。業界ではとても有名人のようです。
五十嵐一公(いがらしかずまさ)さん
ポメラニアン・ブリーダー歴40年以上。JKC全犬種審査員。英・米ほか海外での審査多数。JKCポメラニアン部会長。
世界一のブリーダー、ミセス・ダイク・ハドレーの死後、彼女の全部の犬とハドレー犬舎名を日本に持ってきて、現在までに100頭以上のチャンピオン犬を作出している。(2002年の情報です)
五十嵐さんが最初に繁殖したのが、2頭のハドレーポメラニアンです。
- ハドレー オブ スーパースター
- 息子のハドレー オブ スーパーマン
スーパースターとスーパーマンは、ブリーダーなら誰もが知っている伝説のポメラニアン。特にスーパーマンは、世界中から交配の依頼があったそうです。
私が初めて育てたポメラニアン「シュシュ」の血統書には、2頭の名前がありました。

ハドレーの特徴は顔立ちと毛ぶきのよさ
- マズルが短く、気品がある顔
- 身体が小さい(体重2キロ前後)
- 脚が華奢で細い
- ゴージャスな毛量
- 小さなアーモンドアイ
ハドレーの特徴は、マズルが短くて詰まったお顔、おでこが前に出た独特な頭の形。フワフワでゴージャスな毛ぶきも大きな魅力ですよね。
小さなアーモンドアイもハドレーの特徴ですが、年齢とともに目が大きく童顔になっていきます。

2キロ前後の小さな体もハドレーの特徴。
ガッシリとしたアメリカンタイプのポメラニアンと違い、ハドレーは脚が華奢で細いので、骨折には要注意です。
25年前、ハドレーについてまったく知識がなかった私。大きくならないシュシュが心配で、必死に食べさせて肥満にし、さらに骨折させてしまった苦い経験があります。

ハドレーの性格と人の目を惹きつける美しさ
ポメラニアンは明るい性格で、家を照らしてくれる太陽のような存在。
もちろん性別や育つ環境によっても違いがあって、ほかの犬と交流できない「引っ込み思案なタイプ」や「ツンデレなタイプ」もいます。
私が育てたハドレー直子シュシュとささは、大型犬にも怖がらずに近づいていく「社交的なタイプ」!
ブリーダーさんにお聞きすると、ささの父(ハドレーグッチ)と祖父(ハドレーゴールデンキング)も穏やかでやさしい性格だったそうです。

「どこのペットショップやブリーダーさんのところに行けば、そんなに小さくて可愛いポメがいるの?」
お散歩中に声をかけられ、ハドレーについて説明したことが何度もありました。
私自身も、四肢が華奢でお顔がキュンと詰まった小さなポメラニアンを見ると「もしかしてハドレーですか?」とつい聞いてしまうんですよね。
ポメラニアン ハドレーを探すならブリーダー
冒頭に書いたように、ペットショップでハドレーを見かけることはほぼありません。
そもそも頭数が少なく、値段が高額でペットショップでの販売には向いていないからです。
ポメラニアン ハドレーの購入場所とハドレーの価格
名称 | Hadleigh犬舎 |
代表者 | 五十嵐一公さん |
住所 | 東京都世田谷区 |
ハドレーの価格 | 要相談の上(下記HPからお問い合わせください) |
URL | www.hadleigh-pom.net/ |
ポメラニアンの中で「ハドレーは別格」で、その中でも五十嵐さんのHadleigh犬舎は特別だと言われています。
ペットショップでハドレーを見かけることはほとんどありませんが、東京お台場のペットショップに立ち寄った際、なんと120万円で販売されているハドレー直子(ハドレーの子供)を見かけたことがあります。

血統や年齢、顔立ちによっても価格は変わるらしく、なかには1000万円近い価格のハドレーが存在するという噂もあるんですよ。
ドッグショーで多く見かけたハドレーもここ数年は出場が減っているそう。
「どうしてもハドレーを飼いたい」場合は、五十嵐さんのようなハドレーポメラニアン専門のブリーダーに問い合わせするのが近道です。
Instagramでもハドレーのブリーダーさんを見かけるので、ハッシュタグでチェックするのもおすすめです。
ハドレーは短命で病気が多いという話も
小さなお顔と可憐な美しさで見る人を魅了するハドレー。その美しさゆえに儚い一面があるのをご存知でしょうか?
書くのが悲しいですが「ハドレーは名門ゆえに血が濃く、病気が多い」と言われています。
ブリーダーさんの間では「ハドレーは10歳を迎えられたら長生き」で「生理がないメスや死産も多い」という話もあるのだとか。
実際に私が育てた2ポメ(ハドレー直子)も病気が多かったですし、友人が大切に育てていたハドレーも1歳未満で亡くなりました。
「もしかしたら病弱で短命かもしれない」と思っても、一度育てると虜になってしまうのがハドレー…何とも言えない魅力があるんですよね。
もちろん丈夫で長生きなハドレーもたくさんいます!飼う場合は親犬まで確認し、伴侶となるハドレーに出会ってください。



台湾の名門 チャオリヤ犬舎

チャオリヤ血統のロコちゃん
CHIAOLIYAはチャオリア、シャオリアとも呼ばれる台湾の名門犬舎で、ハドレー同様、世界的に有名ですよね。
上の画像はInstagramで仲良くしていただいているロコちゃん(@locogirl.pom)。パパ一族が全員チャオリア血統なのだそう。
「なんて美しい子だろう」と思って、画像をお借りしました。
チャオリアの輸入にもハドレー犬舎の五十嵐さんが関わっていると聞いて、本当にスゴイと思いました。
チャオリアの特徴は鮮やかなホワイトカラー

真っ白で美しいチャオリア系 ロコちゃん
チャオリヤの特徴は、ハドレーにはない鮮やかな白!
どんな洋服も着こなしてしまうこの美しい白は「ホワイトペキニーズの血が入っているから」という説があります。
華奢なハドレーとちがい、骨量があって、脚がしっかりしているのもチャオリアの特徴なのだとか。胴と脚も短めだと聞いたこともあります。

ハドレーとチャオリヤは顔立ちにも違いがあります。ハドレーは小さなアーモンド形の目(年齢とともに大きくなります)、チャオリアは丸くて大きな目が魅力的なんですよ。

まとめると、ハドレーはキリリとした正統派な顔立ち、チャオリヤは丸くて甘い顔立ちと言えばいいでしょうか?

チャオリア系ポメラニアン犬舎 マダムビューティベル
名称 | マダムビューティベル犬舎 |
代表者 | 前野美鈴さん |
住所 | 〒470-3412 愛知県知多郡南知多町大字豊浜字田名畑32‐4 |
電話番号 | 080‐1620‐2355 |
URL | http://ameblo.jp/madam-beautybell http://www.pomeworld.info |
メモ | 台湾シャオリア、台湾外産のポメラニアンをブリーディング |
ハドレーポメラニアンの繁殖はむずかしい
「ポメは生まれる数も少ないし、難産で死産になることも多くて本当に大変…」
わが家がお世話になっているブリーダーさんが何度もおっしゃっていた言葉です。
実際、ねねとぎんは前置胎盤のため帝王切開になり、ぎんはへその緒が首に巻きついた仮死状態で生まれました。

ささは超未熟児で、一緒に生まれてきた男の子は死産…70gのささを取り上げたブリーダーさんは「さーちゃんが生まれてきたときの衝撃は忘れられない」と話していました。

安産で多産系の犬種もあるようですが、ポメラニアン、特にハドレーの繁殖はとても大変なのだとか。
ペットは飼い主を選んで生まれてきてくれると言います。
私たちのもとに一生懸命がんばって生まれてきてくれた愛しい命。天寿を全うするその日まで、愛情をいっぱい注ぎたいですね。