【ポメラニアンの毛色まとめ】公認カラー13＋9色を写真付きで解説

なんと！ジャパンケネルクラブによると、ポメラニアンの公認カラーは全部で13色以上もあるんですって。

むかしは「ポメと言えばオレンジ色」だったのに、今ではブラックタンやホワイト、チョコレートといったオサレカラーがいっぱい。

さらにビーバー、イザベラ、ブルーなんていうレアカラーもあって、あらためてポメラニアンの奥深さを実感しました。

この記事では、48枚の写真でポメラニアンの毛色についてご紹介！Instagramのポメ友さんたちご協力のもと、ポメママ歴29年の私も知らなかった毛色の違いをまとめることができました。

ポメラニアンの毛色は13～22種類

最初にちょっと真面目な話。

JKC（ジャパンケネルクラブ）の公式サイトや企業の犬サイトを見ると「ポメラニアンの公認カラーは13色」との記載があります。

ブラック、ブラウン、チョコレート、レッド、オレンジ、クリーム、オレンジ・セーブル、ウルフ・セーブル、ビーバー、ブルー、ホワイト、パーティ・カラー、ブラック・タンなどである。

ジャパンケネルクラブより引用

最後の「などである」がポイントで、クリーム・セーブルやイザベラも認定されているよう。公認、非公認を含めると、実際は20色以上あるみたいです。

一方、wikipediaでは下記のように紹介されていました。

現在のポメラニアンは、ホワイト、ブラック、ブラウン、レッド、オレンジ、クリーム、セーブル、ブラック・アンド・タン、ブラウン・アンド・タン、スポット、ブリンドル（虎毛）、そしてこれらのカラーのコンビネーションと、あらゆる犬種の中でもっとも多様な毛色を持つ犬種となっている。

wikipediaポメラニアンページより

謎の「ブリンドル」については「ポメラニアンの飼い方（愛犬の友編集部）」という本を読み返して解決！

ブリンドル（虎毛）は褐色と黒の混色で、日本では認められていないカラーなのだそう。日本ではオレンジセーブルに含まれるのだとか。

調べれば調べるほどポメラニアンの毛色は複雑で神秘的・・・ここまでカラフルな犬種は珍しいそうです。

ホワイト

ポメラニアンで人気が高いのは、チャオリア系のホワイト！Googleの検索回数も「ポメラニアン 白」が圧倒的に多いんです。

ホワイト人気が高まったのは、まちがいなくソフトバンクのCMに出ていたギガちゃんの影響ですよね。

お台場で120万円のホワイトポメちゃんを見かけたときは、主人と二度見してしまいました（笑）

ロコちゃんは可愛いだけでなく、自分で歯磨きができる頭のいいポメちゃん。「キレイな子だなぁ」と見惚れながら、毎日いいねを連打しています。

オレンジ

ポメラニアンに一番多いカラーがオレンジ。ソリッドカラー（一色毛）の代表格だと言われています。

濃い赤黄色～アクトちゃんのような淡い褐色まで、色の幅が広いのがオレンジの特徴です。

実はアクトちゃん、血統書の記載はクリームなのだそう。たしかにクリームにも見えますが、この華やかで美しい色はやっぱりオレンジですよね。

実際に会ったアクトちゃんは、ひたすらママ命の男の子。抱っこさせてもらえて幸せでした！

オレンジセーブル

アクトちゃんより数段濃いオレンジカラーが、わが家の末っ子ささです。

アンダーコートが濃いタン（褐色）で、オーバーコートは濃いオレンジ。毛先が黒くて、表面に虎毛のような模様ができるのがオレンジセーブルの特徴です。

似合う色が限られるので洋服選びはちょっと大変（寒色系がおそろしく似合わない）ですが、燃えるような美しい夕日色だと思いませんか？

ブラック

次はInstagramでさえ、なかなか見かけないブラック！繁殖がむずかしく「毛色がブラックというだけで貴重」と言われるカラーです。

ブラックはもともとイギリスで人気のカラーで、日本に入り始めたころは体の大きな子が多かったのだとか。

「黒ポメは目と鼻が毛色と同化するから、写真を撮るのが難しい」という悩みもあるそうですが、お手入れが行き届いたダフちゃんはツヤツヤで本当に美しい！まさに「黒い宝石」ですね。

ブラックタン

ブラックの毛色に、目上や口もと、胸、四肢にタン（褐色）が入った美しい毛色がブラックタンです。

ブラックタンはチワワや柴犬にも見られるカラーで、サマーカットにすると豆柴みたいで本当にキュート！年々、人気が高まっていますよね。

麻呂っぽい眉毛のせいでしょうか？特にくろちゃんは和の要素があって、唐草模様がとてつもなく似合うんです。

口角がキュッと上がった表情豊かなお顔も超好み！私だけでなく、幼稚園の先生たちまでくろちゃんにメロメロだそうです（笑）

クリーム

やわらかいクリームカラーは、どんな色の洋服も着こなせる大人気の色。

意外なのですが、初期のポメラニアンはクリームが主流だったそうです（オレンジじゃないんですね）。

スタイリッシュな黒い洋服が似合うポコ太氏、実はわが家のふたごポメの異母弟！パパが凛々しいウルフセーブルで、ママがキレイなクリームなんです。

毛色はちがってもふたごポメとお顔が似ているので、いつも甥っ子を見るような気持ちでInstagramをながめています。

ブリーダーさんからゆずっていただくと、弟妹ポメちゃんと交流できるから幸せですね。

クリームセーブル

クリームセーブルのまぁるちゃんは、ポコ太氏（クリーム）とアクトちゃん（オレンジ）の中間のような淡いカラー。

セーブルは「黒混じりの」という意味で、背中から尻尾にかけて黒い毛が入っています。

一見するとクリーム単色に見えるまぁるちゃんですが、背中にはしっかり黒い毛があるんですね。

まぁるちゃんの笑顔はいつもまんまるな向日葵みたい。ご家族から愛されて、幸せいっぱいに生活しているのがわかります。

ウルフセーブル

わが家は4ポメ中3ポメがウルフセーブル！ベースがくすんだベージュカラー、全体的に黒い差し毛が混じっているカラーです。

ねねとぎんのように、顔や口まわりが黒い「お口黒い族」が多いのもウルフセーブルの特徴で、これがまたタヌキみたいで可愛いんですよ。

ウルフセーブルの子犬は黒毛が多いグレイッシュブラウンですが、猿期が終わるにつれて淡いベージュ色に変化していきます。

初めて育てたポメラニアンがウルフセーブルだったので、私にとって永遠に特別なカラーです。

ブルー

「ポメラニアンのブルーカラーってどんな色なの！？」探して探してお知り合いになれたのが、こぐまちゃんでした。

ブルーは「青みがあるやわらかい黒」。ブラックほど強くなく、ブラウンやチョコレートほど赤みがない絶妙なカラーです。

撮り方によってはチョコレートっぽくも見えるのですが、光の加減で美しいブルーなのがわかりますよね。

「ブリーダーさんからゆずっていただいたんですか？」とお聞きしたら、意外にもペットショップで見かけて一目惚れしたそう。

こんなレアカラーの可愛いポメちゃんとお店で出会えたなんて、まさに運命ですね！

チョコレート

ブルー同様、めったに見かけないのがチョコレートカラー！よーく見ると、お鼻まで美味しそうなチョコ色なんですね。

チョコレートについては、2006年に発行されたポメラニアン本にこんな記載がありました。

チョコレートカラーは繁殖が難しく、現在日本にはほんのわずかしか存在していません。

楽しいポメラニアンライフ（愛犬の友編集部）

2021年の今でもチョコレートは希少なカラー。やわらかい質感で、なんとも言えない美しい毛色です。

2019年6月に虹の橋を渡ったチョコちゃん・・・いつも眠そうなお顔でお散歩する姿が大好きでした。

悲しみに暮れるご家族がチョコちゃんの四十九日に出会ったのが、同じチョコレートのラテちゃん。チョコちゃんが結んだ運命の出会いなんでしょうね！

チョコレートタン

なんと、チョコレートカラーに眉と頬、顎下などにタンが入った「チョコレートタン」のポメちゃんも見つけました！

それが小次郎ちゃん。顔立ちと毛量はどう見てもポメラニアンなんですけど、毛色があまりにめずらしいのでサマーカットにすると豆柴に間違われるそうです。

チョコタンはふんわりやさしい色で、コントラストがハッキリした「ブラックタン」とはまた違った魅力がありますね。

チョコレートもめったにお目にかかれないのに、チョコタンだなんて…実際に見かけたら、人見知りの私でも間違いなく声をかけちゃうと思います（笑）

パーティーカラー「ブラック＆ホワイト」

チョコレートカラーでも出てくれたパーティーカラー「ブラック＆ホワイト」のミルクちゃん。お顔立ちが本当に甘くて、愛らしいという言葉がピッタリです。

パーティーカラーはホワイトの毛色に1色、または2色の斑があるのが特徴です。

パーティーカラーはサマーカットがよく似合いますよね。私、ミルクちゃんのサマーカットと黒豆のように大きな目が大好きなんです。

わが家のふたごポメと同い年のミルクちゃん、一緒にゆっくりゆっくり歳を重ねていきましょうね。

パーティーカラー「レッド＆ホワイト」

とろけそうな笑顔のパーティーカラー、りんちゃん。

タンポポの綿毛のような白くてフワフワのコートにレッドの斑（ぶち）が入った「レッド＆ホワイト」です。

りんちゃんは福ちゃん、まるちゃん、カリンちゃんと一緒に生活しています。みーんな幸せそうなお顔！

ママさんは私が目標にしている方。プリンちゃんをお見送りしたときの投稿は、ペットロスでどん底だった私に前向きな影響を与えてくれました。

いつかは訪れる愛しい存在とのお別れ・・・ねねとぎんを見送るとき、願わくば私もこのようにありたいです。

パーティーカラー「ブルー＆ホワイト」

実は、この記事を公開したあとにポメ友（＠LEO＆LIZ）さんから教えていただいたのが、パーティーカラー「ブルー＆ホワイト」です。

ただでさえブルーはめずらしいのに、ブルーのパーティーカラーだなんて！うれしくて、すぐに紹介していただきました。

大きくなったうたちゃんには、ブラック＆タンと同じような麻呂眉が出現。ホワイトとブルーのコントラストがなんて美しいんでしょうか。

うたちゃんのママはTikTokのフォロワーさんが30Kもいる方で、替え歌がTV朝日ロンドンハーツで取り上げられたそう。

最後の「何これ、デッカーイ！！」が耳から離れなくなりますが、心の底から笑いたい方はぜひご覧ください。

パーティーカラー「ブラックタン＆ホワイト」

パーティーカラーは2色だと思いこんでいたら、なんと「ブラック、タン、ホワイト」の3色ポメちゃんもいました！

それがころちゃん。Instagramに200～500件以上のコメントがつく人気ポメちゃんです。

ころちゃんはお母さんがブラックタン、お父さんがオレンジホワイト、おじいちゃんがホワイトなのだそう。

3色の特徴がクッキリ色濃く出ていますが、特にお父さんのオレンジがキレイに出ているんですね。

たくさんの病気を抱えていても、いつも笑顔のころちゃん。「ママの愛情がいちばんの薬なんだな」と実感しています。

パーティーカラー「オレンジセーブル＆ホワイト」

ララちゃんは「オレンジとブラック（オレンジセーブル）、ホワイト」のパーティーカラー。キレイな3色ポメちゃんです。

ララちゃんはクリームのお父さんとビーバー＆ホワイトのお母さんから産まれた美人さん。

たしかに鮮やかなオレンジの中にビーバー（このあと紹介する希少カラー）を感じます！

正面から見るとオレンジ＆ホワイトに見えるララちゃんですが、背中にはしっかりセーブルがあるんです。

瞳は黒ではなくグレイっぽいのだそう。毛量が豊かでうらやましいですが、毛質がまたすばらしいと思いませんか？

「めずらしいカラーに一目惚れしました」とおっしゃっていたママさん・・・わかります！

レッド

レッドはオレンジより一段濃い、とても深い色。ブルーと同じくらい、見つけるのに苦労したカラーです。

「キレイなレッドはハドレーに多い」というブリーダーさんの言葉をヒントに探したら、灯台下暗しでフォロワーさんにレッドが！

美しいオレンジだと思い込んでいたポメちゃんのお名前はルビィちゃん。「ルビィ＝赤・・・あれ？もしかして？」と思ってお聞きしたら、レッドだったんです。

ルビィちゃんはハドレー血統のポメラニアン。マズルの短さと詰まったお顔立ちは、ハドレーの特徴そのものですね。

ルビィちゃんと姉妹のディアちゃん（クリームカラー）は、ハドレーの産みの親である五十嵐さんから直接ゆずっていただいたのだとか。セレブすぎます！

ブラウン

ブラウンカラーも探すのが大変だったカラーです。ココちゃんを見つけたときは、思わず「やった！」とガッツポーズ。

ブラウンはブラックとチョコレートの中間色で、光の加減で目元や喉元にブラウンが浮き出てくる感じでしょうか？ニュアンスがある神秘的なカラーです。

もともとココちゃんのパパさんがポメ好きで、白ポメを育てていたのだとか。サマーカットにすると、子熊みたいでキュートですね！

ビーバー

北欧系美女のような美しいカラーがビーバー！ポメ友さんに紹介していただいてれおちゃんを初めて見たとき、「ひゃー！」と声が出てしまいました。

動物のビーバーから連想して濃いオレンジやブラウンだと想像していたら、実際は透き通るような黄昏色でした。

クリームにも見えますが、瞳の色が淡くて、明らかにクリームとは違いますね。ビーバーじゃなくて、もっと素敵な毛色名がなかったのかしら・・・

よーく見ると、れおちゃんには眉毛があって、とても表情豊か。

持病を抱えつつも、やさしいママと兄弟たちに囲まれて幸せなれおちゃん。これからも可愛いお顔を見せてね。

イザベラ

この子狸のような可愛い赤ちゃんは、イザベラカラーのポメラニアン。

ポメラニアンを育てていても「イザベラカラー」を知らない方、多いのではないでしょうか？（当然、私も知らなかった）

イザベラは薄い茶色がかった栗毛色で、チョコレートとビーバーを足して、ちょっと青みを加えたようなフォギーカラー。グレイッシュな瞳の色も印象的です。

イザベラは私が持っているポメラニアン本にも掲載されていないレア中のレアカラー。

「いったい日本に何頭いるんだろう？」と思うくらい希少なのに、なんとペットショップで出会ったのだそう。これまた運命ですね。

イザベラマール

イザベラだけでもレアカラーなのに、さらにマーブル状の模様が入った「イザベラマール」のポメラニアンもいるんです！

イザベラマールのアズールちゃんは、5歳のときに里親募集サイトでお姉ちゃん（現在の飼い主さん）と出会いました。

お迎え当時は寂しそうなお顔だったアズールちゃん…いまはこんなに笑顔です！

お姉ちゃんの無償の愛で腸リンパ管拡張症を完解し、僧帽弁閉鎖不全症の大手術も乗り越え、パーティーカラーのビアンカちゃんとにぎやかに過ごしています。

どちらも難病中の難病。「どれだけ食事と治療に気を配ってこられたんだろう」と尊敬しかありません。

ちなみに、イザベラには他にも「イザベラタン」というカラーがあるようです。もしイザベラタンのポメちゃんがいたら、ぜひ紹介してください！

ブルーマール

毛色紹介のラストは、美しきブルーマールの兄弟！Instagramで見つけたときは、お迎えして2週間というパピーちゃんでした。

生後2ヵ月なのに、この神秘的な毛色とお顔立ち、なんとも言えませんよね？芸術的な美しさにゾクゾクしたほどです。

毛色の複雑さも目を奪いますが、青みがかった瞳もなんとも言えず魅力的。

ブルーマールの希少性と繁殖のむずかしさを知っていたご家族（かなりのセレブと推察）。

「超気長に情報を入れつつ、出会えたときに迎え入れようと思っていた」そうで、思いきって兄弟で育てることにしたのだそう。

ヒューマくんは甘めで、クゥーガくんはクール系。兄弟でも顔立ちが違うのがまたいいんですよ。猿期を経てどんな美しいポメラニアンに成長するのか、楽しみでたまりません。

血統書の色と実際の色が違う？ポメラニアンのミスカラーってなに？

「血統書に書かれている毛色とちがった」というのは、ポメラニアンではよく聞く話。

私が初めて育てたポメラニアンも、ペットショップで「キレイなオレンジになりますよ～」と言われたのにウルフセーブルでした（笑）

親犬からある程度は判断できるとはいえ、血統書を申請するのは生後間もない時期。毛色を正確に判断するのは難しいのでしょう。

そして、毛色を調べていると必ず出てくるのが「ミスカラー」という言葉。毛色によっては、視覚や皮膚に遺伝的な問題があると言われているそうです。

でもね、ミスカラーなんて人間が勝手に言っているだけ。よくある毛色の人気ランキングも、このサイトではあえて書きませんでした。

毛色や血統に関係なく先天性の病気はありますし、食事や生活環境によっては、どんな健康な犬だって病気になりますよね。

わが子なら何色でも可愛いし、わが子の毛色が最高！病気さえも愛しいです。

ずっとまとめてみたかったポメラニアンの毛色、ポメ友さんのおかげでようやく完成しました。

みんなみんな、これ以上なく大切にされているポメちゃんばかり。Instagramの出会いに心から感謝します。ありがとうございました！

協力してくれたポメ友さん一覧